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お知らせ
2025年10月17日公立小松大学生、フィールドワークのご報告
公立小松大学生(石川県)とのフィールドワーク──「高齢者の貧困」から見つめる沖縄の地域力
9月24日、株式会社hareruyaに公立小松大学 国際文化交流学部の学生さんたちをお迎えしました。テーマは「高齢者の貧困」。食・住居・コミュニティという切り口から、地域課題を学ぶフィールドワークとして、アイパブリッシング株式会社様の仲介により実現しました。

沖縄の「今」を知り、これからの地域のかたちを考える
学生の皆さんが事前にまとめた課題には、沖縄の現実が色濃く反映されていました。高齢者の貧困率の高さ、一人暮らし高齢者の増加、買い物難民、車社会による移動困難、年金無受給者の存在など、地域の生活課題に正面から向き合っていました。
また、年金制度導入が全国より約9年遅れた背景や、高齢化率が「全国1.08倍」に対して「沖縄1.41倍」と突出している現状にも着目。数字の裏側にある「地域構造の違い」を丁寧に読み解く姿勢が印象的でした。

翌日の報告会──学びを言葉に変える時間
翌25日は会場を移し、Gwave宜野湾ベイサイド情報センターにてフィールドワーク報告会が開催されました。学生の皆さんはチームでまとめた課題分析と提案を発表し、参加者や教員との意見交換を通して、自身の学びをより深く整理していました。
hareruyaとしても、現場を見て感じたことを学生の言葉で共有してもらうことで、改めて「地域の課題をどう見える化し、どう行動に移すか」という視点を再確認する貴重な機会となりました。



学生の視点から学んだこと
学生たちのビジネスモデルでは、高齢者・地域住民・観光客を巻き込む工夫として「ポイント制」「健康チェック」「体操や脳トレ」「SNS活用」などが盛り込まれていました。
私は彼らの発表を聞きながら、「高齢者を支える対象ではなく、地域の担い手として見る」という考え方が、hareruyaの理念と重なることを改めて感じました。若い世代の視点から再構築された「支え合いのかたち」に、多くのヒントをいただきました。
この貴重な機会をつくってくださったアイパブリッシング株式会社の皆さん、公立小松大学の皆さんに心より感謝申し上げます。

「外からの視点」が地域の新しい気づきを生み出し、「中にいる人」がその気づきを力に変えて歩みを進めていく。沖縄から始まるこれからの地域づくりの形の一つだと感じました。
私たちhareruyaも、共に学び、歩みを進めてまいります。
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