ブログ

お知らせ

2022年09月22日

沖縄市オープンデータシンポジウム2022で考える

いつもお世話になっております。hareruya代表 大城五月 です。

去った令和4年9月19日(月)に当事業所所在地でもある沖縄市が主催する「沖縄市オープンデータシンポジウム2022」に介護代表でパネリストとして登壇いたしました。

その時の様子がニュースで放映されましたので、ご紹介させていただきます。https://newsdig.tbs.co.jp/articles/rbc/158029?display=1

ニュースをご覧になってもわかるように、沖縄県はオープンデータへの取組が全国最下位となっております。
基調講演を聴くなかで、取組自体はどのような形でも良いから少しずつ動きだす必要があったのかな?と沖縄県民として残念に思う部分と、今回このようなシンポジウムを開催し、多くの方が関心を寄せこの場に集まったことは、今後に期待できる通過点となったのではないかな?とも感じました。

ーーーーーーーーーーーーーーー

★オープンデータとは、国や自治体が保有するデータを公開し、一定のルールの元で国民(市民)誰もが再利用でき、再配布できる公開されたデータの事です。その際に、一部の有識者だけがデータを取り扱うのではく、市民自らが参画する事で真の官民協同となり、開かれた行政になるとも言われています。
一言でいうと、データを色んな視点から吟味して、課題解決や人々の暮らしをより豊かにしていくために活用するものです。

そのオープンデータについて、基調講演及び、パネルディスカッションでモデレーターを務めたデジタル庁オープンデータ伝道師の福島さんから「大城さんはどのようなデータが欲しいですか?」と質問された時に、前もって考えていたことをすっかり忘れ別の事を伝えたのですが、あとで思い出したため共有させていただけると幸いです

ーーーーーーーーーーーーーー

ここからは1ケアマネとしてあったら良いなと思うデータについてお伝えします。

実はケアマネをしている中で、越冬目的で県外から沖縄へきて、数か月過ごされる高齢者(もしくは、2号被保険者)のケアマネを担当する事があります。

病気や傷病等の症状のある方の場合、気温の低い地方だと、冬場どうしても身体が拘縮してしまい悪化するとの事で、比較的暖かい沖縄で冬を過ごすというものです。その際、

・保険者は元の居住地(旅行感覚で数か月の移住)
・介護サービス、その他サービスは沖縄県内で利用
・沖縄に身寄りない方がほとんど
・頼れるのはケアマネをはじめ、サービス事業所

という感じです。せっかくの沖縄滞在中、観光をすることもなければ、多くない情報の中で数か月過ごす。とても勿体ないと感じていました。でも、ケアマネも介護サービスを調整する事以外で、できる事は限られています。一定の必要な情報、例えば

・要介護認定を受けている方の沖縄来訪の数
・月ごと
・滞在する地域
・利用するサービス種別(ほとんどの方が在宅中心)
・沖縄で過ごす理由
・かかる医療機関、その診療科目

等がわかると、新たなサービスが生まれたり、場合によっては観光分野との協同ができるのではないかな?また、介護だけにとどまらず、医療機関×観光もコラボレーションできるのではないかな?それを沖縄市でやったらどうだろう。もともとチャンプルー文化である沖縄。音楽、スポーツ、子どもの町。
そんなことを伝えようと思っていたにも関わらず

、私が福島さんへ伝えた知りたい情報は「通所介護の送迎時間と、保育園の送迎時間」でした。これはこれで、子育てと介護をしている方々の負担を軽減する何かが見つかるのでは?という想いからでした。

ーーーーーーーーーーーーーー

長文になりましたが、こんな風に想像が膨らむくらいにオープンデータの可能性って無限大だと感じております。

一つのテーブルにデータを載せ、それをなるべく多くの分野でみて意見を重ねる。今まで見えなかったものが見えてくるのではないでしょうか。そして、課題は解決され、強みは活かされ、私達の生活に良い変化が生まれた時、私達は自らデータを差し出し、または「こんなデータないですか?」と更に参画する。それが官民協同となるのはないでしょうか。

私は沖縄市民なので、まずは沖縄市からこの動きが広がるのを期待し、私自身もまわりに働き掛けたいと思います。
また、hareruyaでも沖縄県初の試みとして「病院付添サービス」「産業ケアマネ」の部分で独自のデータを持っています。こちらも状況をみながら今後公開したいと考えております。
その際にはまたご報告いたします。どうぞ宜しくお願いいたします。
最後まで長文にお付き合いいただきありがとうございました😊